少し塩辛いコンビニの辛子明太子おにぎり

おにぎり食べてる女子 ネタ

 

コンビニのおにぎりってどうして突然食べたくなってしまうんだろうか。
家に米だってあるし、海苔だってあるだろう。

 

作ろうと思えばいくらでも作れる。

 

だが、コンビニでわざわざお金を払って食べたいのだ。
この衝動に抗うことができる人がいるのであれば、会ってみたいものだ。

 

 

 

 

そんな”コンビニのおにぎりがたまらなく食べたい衝動”に突然駆られて、仕事終わりにセブンイレブンで辛子明太子おにぎりをひとつ買って帰路についた。

 

おにぎりの味を選んでいるときに、買って冷蔵庫に入れておいて朝ごはんに食べるのも良いかもしれないと頭をかすめた。

だが、一瞬でその考えを頭から追い出した。

 

 

 

今、食べたいのだ。
この衝動が明日の朝には落ち着いているかもしれない。それでは最高の状態でおにぎりを頬張ることはできないだろう。

それに、家の冷蔵庫で一晩眠らせたおにぎりは何故か売っているときよりも冷え切っていて、チンしても今度は熱すぎて、元のコンビニのおにぎりには戻らない。

港で買った新鮮の魚が我が家の冷蔵庫に入った途端、港で見た時の輝きを失って見える現象に近い。
おにぎりは生きているのかもしれない。

 

…とはいえ、職場を目の前にしたセブンイレブンの前でかぶりつくわけにもいかず、泣く泣くお家まで連れ帰ることにした。
おにぎりが死なないようにリュックに入れたりはせず、慎重に持ち帰った。

 

 

 

電車の中ではコンビニのおにぎりについて考えた。
そもそもこの辛子明太子おにぎりは140円である。

私はコンビニおやつは120円までと決めている。それ以上は胸の内と応相談だ。
それと比較しても、140円は決して安いとは言えない。

 

しかも、おにぎりは自宅でも簡単に作れる。
それでも、人々はコンビニでおにぎりを買う。

その真意について、いくつか仮設を立てた。
①海苔がぱりぱり
海苔は水分を含むと、すぐにしなしなになってしまう。
家でおにぎりを作り、ランチタイムに弁当箱を開いた時には、もはや海苔の尊厳が失われていることも多い。
その点、コンビニおにぎりはぱりぱりの海苔のままだ。
フィルムを剥がすときに海苔が残ってしまうと、諦められず取り出したくなるの海苔のぱりぱり感。
出来立てをそのまま食べる以外は、家庭で再現するとこは難しい。

 

②米がうまい
ごはんは冷めてしまうと固くなって、ぱらぱらとした食感になってしまう。
これを「β化」と呼ぶ。

ランチタイムにお弁当の蓋を開けて、ご飯が固くなって残念に思う経験がある人が多いと思う。
β化したお米が苦手で食べられない人もいるくらいだ。

温めれば今度は「α化」してもとの柔らかいご飯に戻る。
だがしかし、必ずしもチンして食べられる環境にいない人だって少なくない。

コンビニおにぎりは、冷蔵されて売られている。
にも拘わらず、固くない。そしてうまい。

 

一体何故なんだ。

 

勿論、炊き立て熱々の白米に勝るおにぎりはないかもしれないが、ランチタイムにも温めずして美味しく頂けるコンビニおにぎりは愛されること間違いなしだろう。

 

③て…

 

…おっと、乗り過ごすところだった。
またやっちまうところだった。

 

 

家に着くと、夫はもう帰ってきて夕飯の支度を始めていた。

私は突然コンビニおにぎりが食べたくなってしまったという言い訳をもぞもぞと言った。
だが、彼は気を悪くした風でもなく、寧ろ「半分ちょうだい」と言ってきた。

 

 

フィルムを剥がす。

 

今日も少しフィルムに海苔が残ってしまった。
なんとか救出するが、全員を救出することは出来なかった。

 

くっ…!!残念だ…!

 

コンビニおにぎりは具に偏りがあることが多い。
しかも、三角形の二角を下にした場合の下半分、さらにどちらかに偏ってることが多い。

 

だから、上半分であまり明太子が出てこなかったことにあまり驚きはなかった。

 

問題はその後だ。

 

夫はこのおにぎりの半分を狙っている。
運が良ければ、下半分には均等に辛子明太子が分布しているかもしれない。
辛子明太子も仲良く半分こできる。

 

でも、もしかしたらどちらかに偏っているかもしれない。

 

 

私は意を決して、右端の角にかぶりついた。

 

 

 

具が…少ない…。

やられた。このおにぎりは左に辛子明太子が偏っていたんだ。
完全に読み間違えた。

 

左だったんだよ、左。
右じゃなくて、左。

 

肝心なところでやらかすことに定評のある私だが、今回もまた例に漏れず読み間違えた。

 

 

そして、恐らく辛子明太子がたくさん入っているであろうおにぎりの半分を夫に渡した。

 

 

 

愛する者に対して、自分よりも相手にいい思いをして欲しいという感情は「愛」から生まれた真っ当な感情だろう。
実際に子どものために、今晩のおかずを1つ分ける自分の姿に母親になったことを実感するお母さんも世の中には多いという。

 

 

「愛する夫に敬意をもって、最高の品を差し出せたから良しとしよう。」
私は心の中でそう唱えた。もしかしたら口から実際に唱えてたかもしれない。

 

 

 

そう自分に言い聞かせて、辛子明太子のせいか涙のせいか少し塩味のする唇を拭った。

ああすけ

11歳歳上夫と結婚生活を綴る年の差婚ブログを運営する妻。
結婚2 年目につきまだまだ綺麗な指輪(意味深)
資格:検査技師、栄養士
好きなもの:料理すること食べること、旅行、絵本、夫

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